Galapagos Japas

国際政治と日本の古代政治変遷歴史 明治維新など特に集中して書いている

リニア住民訴訟

「夢のリニア」建設に不安と不信 ── 残土、水流出、自然への影響は?
THE PAGE  2017年11月26日 13:40
世界初の超電導リニア高速鉄道となるリニア中央新幹線。南アルプス山岳地帯をトンネルで貫通し、東京―名古屋間を約40分、東京―大阪間を約70分で結ぶ壮大な「国家プロジェクト」だ。事業主体のJR東海は、2027年に品川―名古屋間の開業を目指し工事を進めている。しかし、今、その工事をめぐり沿線住民や自治体などから不安や不信の声が上がっている。
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リニアで水資源が流出する? 南アルプストンネル工事めぐる静岡県の懸念

東京地裁で建設差し止めを求める訴訟

時速500キロで走行する超電導リニア。南アルプスの山岳地帯のトンネルを走行し品川―名古屋間を40分で結ぶ=写真は山梨県都留市のリニア実験線(2010年5月撮影、Natsuki Sakai/アフロ)

 東京地裁でリニア中央新幹線の建設差し止めを求める訴訟が行われている。沿線住民ら約730人がJR東海のリニア建設を認可した国を相手取り2016年5月に提訴したのだ。これまでに7回の公判が開かれ神奈川、山梨、岐阜、長野、静岡、愛知の各県代表者らが意見陳述を行い、それぞれの地域が抱えるリニア建設にかかる問題を訴えた。原告の1人は「意見陳述後は専門家を証人申請し、科学的な見地からリニアの問題を法廷で明らかにしていきたい」と話した。

 訴訟の主要な論点は、全国新幹線鉄道整備法にもとづき認可されたリニア中央新幹線が同法の趣旨に沿う鉄道であるのか、そしてリニア建設が環境影響評価法33条に違反しているのではないか、という点だ。

 訴状は請求の原因について、「日本の自然の宝庫である南アルプスに長大なトンネルを掘るため、トンネル建設発生土の処分や運搬車両による騒音排ガス振動等の生活被害、トンネルによる地下水枯渇、河川の枯渇など環境への影響は計り知れない」と自然破壊、生活への悪影響への懸念を訴える。

 さらに「中央新幹線の消費電力は現行の新幹線の3.5倍である。原発事故以降消費電力の省力化が叫ばれている現代に逆行するリニアを採用する必要があるのか。また地下トンネル内での事故が起きた場合の乗客の安全が確立していない。特に南アルプスの長大トンネル内で事故が起きたら安全に脱出できるのか疑問である」と述べている。

 時速500キロで疾駆するリニアは、既存の鉄道のようにカーブを曲がることはできないという。そのため品川と名古屋そして大阪を「直線コース」で結び、3000メートル級の山々が連なる南アルプスをトンネルで貫通、トンネルから上の土かぶりは最大で1400メートルにも達する見込みだという。

 JR東海によるとトンネル工事は都市部の一般区間はシールド工法、山岳部はNATM工法を採用し、品川―名古屋間は86%がトンネル区間になるという。そのためトンネルを掘って出た膨大な量の土が発生することになる。

 また、山岳地帯からは大量の湧水がトンネルに流れ込むと想定され、特に岩石が粉々に砕けた破砕帯と呼ばれる断層にトンネルが突き当たった場合、異常出水し、過去に東海道線の丹那トンネル工事や黒部ダムの工事などで死亡事故が発生している。

 日本が誇る先端技術の夢を乗せたリニア中央新幹線だが、その実現には相当の難工事が待ち受けていると考えられるのだ。


リニア南アルプストンネル工事の建設残土置き場として予定されている静岡市葵区の燕沢付近

 訴訟では9月に行われた第6回口頭弁論で、静岡県の原告が意見陳述し、大井川の減水問題や大井川源流で計画されている工事残土処分場による自然破壊の危険性について訴えた。

 すでに着工しているリニア中央新幹線の品川―名古屋間の全長286キロのうち静岡の工事区間は10キロ足らずに過ぎず、設置駅もなく、工事区間はすべて南アルプストンネル工事の一部。つまり、静岡は静岡市の最奥部、大井川の源流域のトンネルの中をリニアが通過するだけにすぎない。

 しかし、JR東海の調査により、トンネルに湧水が流入することで静岡県中部を流れ、下流域の生活水や産業用水になっている大井川の流量が最大毎秒当たり2トン減少する恐れがあることが判明。利水者と県はJR東海に対応を求めており、静岡工区はなお未着工だ。

 静岡側はリニア建設工事によって大井川の流量に影響が出ることがないよう求めており、これに対してJR東海はトンネルと大井川を結ぶ11キロの導水管を設置してトンネルに流入した水を大井川に戻すほか、導水管設置地点より先のトンネルに流入した水についてはポンプを適宜稼働して大井川に戻す対策を示している。

 しかし、リニア建設により大井川の流量に影響が出ないとは明言していない。利水者と県、JR東海は協定締結に向けて協議を重ねてきたが、川勝平太静岡県知事は10月、リニア建設にかかる問題として、

(1)大井川の流量が減る
(2)残土を南アルプスに処分する
(3)地形が改変される
(4)生態系がこわれる

── の4点を指摘。

 「JR東海は水問題について全量を戻すと明言していない。静岡県はJR東海にとって重要な経営基盤であるにもかかわらず、しっかりとした説明がないままルートが設定され、静岡県にとってまったくメリットがない。JR東海は静岡県民に誠意を示す姿勢がなく心から憤っている。現時点ではJR東海への協力は難しい」などと発言、大井川をめぐる問題はこう着状態に陥っている。

 こうした中、JR東海は建設業者と契約を結ぶなど静岡工区での着工に向けて着々と準備を整えている。果たしてどのような工事が行われることになるのか、その影響はどのようなものなのか? JR東海には、広く説明し情報を開示することが求められている。
(記事引用)



「巨大地震頻発」2018年

2018年は「巨大地震頻発」の年に、地球物理学者らが警告
2017/11/22 07:00forbesjapan
Trevor Nace , CONTRIBUTOR
I cover geology, earth science, and natural disasters.
科学者たちは2018年、世界各地で大地震が頻発する可能性が高いことを指摘している。地球の自転速度は一定の周期で変動しているが、現在は自転速度が一日あたり数ミリ秒分低下しており、来年から回復する周期にあたるという。
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人類が地球の自転速度の変化を体感することはできないが、地球物理学者らは地球の自転速度を極めて正確に測定し、ミリ秒単位の変化を記録している。研究結果から自転速度の低下は、地震の発生頻度の高まりと関連があると見られている。

今回の研究結果はアメリカ地球物理学連合(AGU)のサイト「AGU Publications」上で今年8月に公開された。

地質学者らが1900年以降に世界で発生したマグネチュード7.0以上の地震を分析したところ、大規模な地震は約32年周期で頻発していることが分かった。さらに、世界の地理的データとの関わりを調査した結果、地震の頻発周期は地球の自転速度が低下した時期と強い相関関係を持つことが分かった。

研究チームによると地球は25-30年周期で自転速度を減速させており、その直後に地震の頻発時期を迎えているという。歴史的に見て、減速期間は約5年間におよび、その最後の年の翌年に地震が頻発する傾向にある。

2017年は地球が自転速度の減速を開始してから4年目の年にあたるという。このことから、研究チームは2018年に地震が頻発すると考えている。


一体なぜ地球の自転速度が変化するのかについては、明確な理由は明かされていないが、いくつかの仮説がある。その一つは、地球内部の核(コア)の外側の部分である外核との関連だ。外核内部では金属質流体が硬いマントルの底部を流れているが、その金属質流体がマントル底部に“ひっつく”ことで流れに混乱が生じ、地球の磁場に影響を与える。その結果、地球の自転にしゃっくりのような影響を及ぼすという。

現状では自転速度の低下と地震の頻発との相関関係を示すデータはあるものの、その理由は明らかになっていない。つまり、科学者らは自転速度の低下が地震の原因となっているとは断定していない。

しかし、この2つに直接的因果関係がなかったとしても、ここ100年間のデータから2018年は非常に地震活動が活発な年になると予測される。通常の年であればM7を超える大型地震の発生件数は年間15から20回だ。しかし、自転速度の低下開始から5年目を迎える年には、平均で25から30回の大型地震が発生している。

自然災害のなかで地震は最も予知が難しい。地質学者らは歴史的データから発生確率を予測するしかない。今回の研究結果は新たな形のデータ分析により、差し迫る地震発生の脅威を世界に伝えようとしている。

論文の詳細は下記URLから確認可能。
編集=上田裕資
(記事引用)







Tune Core Japan(チューンコアジャパン)

Tune Core Japan(チューンコアジャパン)とは?

中尾きんや 2016年 
サイトオリジナル曲を全世界に配信して収益化できるサービス、Tune Core(チューンコア)とは?

自分で作成した曲や、バンドで作った曲を発信したいのだけどどうしたらいいの?
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そんなときにアグリゲーター(仲介業者)として今最も規模を拡大しているのが、Tune Core Japanと呼ばれるサービスです。

今回は登録の仕方や特徴をまとめてみました。

バンドで作った曲を全世界で配信してしっかり収益化していきましょう。

Tune Core(チューンコア)とは、アメリカで生まれた自分の楽曲を自ら世界中の配信ストアで販売できるサービスです。

日本でも2012年から始まっているサービスで、年会費制で、配信した楽曲の利益100%還元という、アーティストにとっては嬉しいシステムを採用。

こんな方におすすめのサービスです。

iTunesなどで楽曲を販売したい
ストリーミングサービスで配信したい
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TuneCore Japan
【TuneCore Japanとは?】TuneCore Japan × KOJOE

Tune Coreのここがおすすめ

登録料金
年間料金、1曲あたり1,410円(税抜)~、アルバムの場合は4,750円(税抜)~配信可能です。

この料金さえ支払えば、ダウンロードされた分の収益は配信ストアの手数料を除いた金額の100%が還元の状態です。

配信までの時間

各配信サービスによって異なりますが、例えば、楽曲登録からiTunes配信までの期間は最短2日といったスピードの早さが特徴です。

 膨大な数の配信サービス

2016年9月に日本上陸!?と呼ばれている世界最大のストリーミングサービスSpotifyにも対応されています。

対応配信サービスは、年々増え続けているので、今後さらに広い層に浸透していくことでしょう。
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現在、配信可能な配信ストアはiTunes store・Amazon Music・music.jp STORE・Spotify・オリコンミュージックストア・オリコンスタイルフル・オリコン公式アニメフル・オリコンサウンド・KKBOX・レゲエZION・クラブZION・DE-LUXE・DANCEHALL.JP・ガールズサミット・mora・レコチョク・レコチョク Best・dミュージック powered by レコチョク・dミュージック月額コース・dヒッツ powered by レコチョク・Music Store powered by レコチョク・うたパス・ひかりTVミュージック・ニンテンドー3DS™ レコチョク『コミュニティ』機能・LINE MUSIC・Apple Music・replay・OTORAKU -音・楽-・e-onkyo music・Google Play Music・AWA・Prime Music・スマホでUSEN・USEN550ch x HMVとなっております。
TuneCore Japan
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続き有り(記事引用 以下はリンクにて)

関連記事特集

〜 TUNECORE JAPAN 代表 野田威一郎氏 インタビュー~

https://www.musicman-net.com/focus/63536

あなたの鼻歌が世界に届く? 還元率100%の音楽ディスト
http://logmi.jp/106301



梅田氏「web進化論」

梅田氏が「web進化論」で指摘する「チープ革命」
太陽系宇宙の中心ガイア、その太陽内部では水素と水素が核融合反応してヘリウム「He」を製造する。工場があるわけではない。大宇宙のダイナミズムによって宇宙法則に従い運行し、ごく自然にそして圧倒的パワーを放つ。何故そうなっているか、何処からそんな力が湧いて出るのか誰も知らない。
IT世界がいま急激に上昇している様子は、その核融合メカニズムに等しい。高性能パソコンが全世界に拡散し、そこから新たなる新物質が誕生して、更に加速度的に、そして膨大に膨れ上がる。これはまさにヘリウムそのものだ。
インターネットのバーチャル世界がリアル社会を動かしてしまう、その実体験を肌で感じ驚愕する。そんなことを可能にしたのがラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、そして天才ジム・リースたちが率いるGoogleと改めて認識した。
e7623_226_b5d16cd725458cc9d8efb1efc1fd4c0b私の、このブログサイトトップに「このサイトに広告を掲載」という案内が表示してある。その内容とは私が書いた記事に合わせた内容の企業(小中規模)の広告が載せられる。

ネット企業は技術志向の経営を--梅田望夫氏が語るウェブの進化
インタビュー梅田望夫 https://japan.cnet.com/article/20095905/
西田隆一(編集部)2006年02月08日 14時19分
その深い洞察力でITやインターネットがもたらす時代のうねりを的確にとらえ、CNET Japan ブログに毎日書き続けた梅田望夫氏が、雑誌の連載やブログにつづった内容をもとに『ウェブ進化論』(筑摩書房刊)を上梓した。氏はこの本の中で、「チープ革命」と「インターネット」そして「オープンソース」が次の10年の三大潮流だと定義し、その潮流によって生まれる「不特定多数無限大」の影響力をグーグルやWeb 2.0、ブログを引き合いにしながら解説している。この本に描かれた世界を元に、梅田氏にウェブ社会の変化やグーグルについて話をうかがった。

--『ウェブ進化論』ではインターネット上の社会の変化を書いていますが、インターネット上の知識産業だとか、あるいはコンテンツ産業だとか、そういうもののあり方が変わっていくことだととらえてもよろしいですか。

 産業論としてはそうですね。ただ人間の生活の局面全部を含んでいます。産業論というのは、ものすごく小さいでしょう。人間が生きていくには、どういう情報と接していくのかということがあるから、情報というのは、いまや人生そのものみたいなところがありますから。 

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ウェブ進化論--本当の大変化はこれから始まる
梅田望夫著 筑摩書房刊 定価777円
 ただ産業論だけで言えば、やはりコンテンツ、メディア、あるいはITの影響が一番大きい。ただ、本で書いたようにITといってもコンピュータ産業の影響は大きくはあるのだけれど、そんなには大きいというわけではないです。なぜなら、日本の大手IT関連のベンダーは、インターネットのコンテンツやメディアということとあまり関係ないことをやっているからです。むしろ中国の問題のほうが、彼らにとっては大きいですよね。

--検索をしたりブログを書いたりするような能動的に知的活動をする人たちがたくさん出てきましたが、インターネットはその人たちだけの社会であって、その社会からドロップアウトしてしまう人が出てくるのではないかと本を読んでいて思ったのですが。

 僕はあまりそういう見方をしていないんですよ。というのは、既存メディアがどういう方向にいくかということとすごく密接な関係にあると思っています。インターネット上に確かに知が集約されていて、Googleを初めとする会社がインターネット上で情報の整理をしつくすわけですね。

 ところが、それを直接、インターネットにアクセスして自分でGoogleを使い、自分で能動的に相当な時間をかけて知的活動をする人というのは、人口のマスにはならないかもしれない。だから、逆にメディア産業に携わる人たちがどういう役割を果たしているかというと、テレビも雑誌も本も要するに受動的な読者が対象になります。それは知的レベルが高い低いは関係なく、時間がないとかいろんな理由がありますよね。インターネットを使って、自分から積極的に能動的に何かをする人以外の人の中に、お年寄りも含めて知的レベルの非常に高い人もたくさんいるわけですよ。

 そういう人たちに対してパッケージをする。新聞はパッケージだし、雑誌もパッケージですよね。インターネットの知みたいなものをきちんと使って、上手なパッケージングをしていくことをやっていくとすれば、既存のメディアはどちらかというと受動的な人たちに向けてのメディアになって、インターネットは能動的な人のメディアという分かれ方をしてきて、この二つは侵食し合うというよりは共存していくのではないかなと思います。

 というのは、やはり忙しさというのが一番問題ですよ。インターネットが大好きで面白くて、こういう世界に興奮して素晴らしいと思ってこの世界が全部になってしまう人がいる。サービスを提供している人はそう思うかもしれないけど、やはり社会人になって大企業に勤めたり、自分で会社を始めたり、フリーで何かやったりといったら、生きていくのにかける時間が必要になる。家族ができ、子どもがいてとなったらなおさらです。

 そうすると、どれだけ短い時間に自分にとって必要な情報を得られるか、そういうゲームにだんだんとなってくるんですね。これは30代、40代、50代の働き盛りの人たちはみんなそうですよ。新聞だったら日経を読むとか、雑誌だったら何を読むとか、メディアってそういうものですよね。例えば、週刊文春を読んでおけば、300円ぐらい払えばなんとなく世の中の裏を読めるということです。

 だから、ネットで何かできる人=勝ち組だとか知的なレベルがものすごくあって、そうではない人は落ちこぼれというのは全く嘘であろうと思いますね。

--時間という観点からすると、パッケージ化してくれたり、ある決まった瞬間に自動で情報を提供してくれたりするのは、能動的に探すのとは違う価値があるというのはわかりやすいです。

 あと、能動的であるからレベルが高いかっていうのも、すごく難しい。能動的ということは自分の関心の外には関心がいかない。自分の関心があることについては、ものすごく深堀ができるけれど、それ以外の世の中で起こっていることというのは自分の中で概念のマップがないから、自分で探しにいくことができないですよね。その部分は何かに頼らなければならないです。

 そうすると自分の専門領域、大好きなことをどんどん深堀していくには、インターネットというのは素晴らしいメディアだけど、「世の中全体で何が起きているんだろう」とか、「自分は全然この分野に興味はないけれど、最低限、読んでおかなければいけないものは何だろう」といったことには向いていません。インターネットというのは、果たしてこれからそういうところに訴求するメディアになるのだろうかということですよね。

 10年、20年というレンジでいくと、インターネットはそういうメディアになっていくと思うのですが、でもそういう分野は既存メディアのノウハウとか人材の厚みが圧倒的にある。だから、そこは相当長い間、住み分けていくのではないかなという気がしますね。

--本の中ではGoogleが非常にとても素晴らしい会社だということを指摘していますが、一方で楽天やヤフーという会社はいわゆる「1.0」的だとしています。
今、アメリカで起きていることをざっと言うと、Amazon、eBay、Yahoo――これはもともと日本でいう楽天やヤフーと同じようなネットの第一世代ですが、この人たちがやってきたことというのは、基本的には第一世代的な概念でずっと続いてきました。

 Googleが出てきたことによって、アメリカは、ものすごく身近なところにとんでもない怪物が生まれたから、その人たちは大変な危機感を持ったわけです。Amazonはすごく影響を受けました。Googleの登場によって自分たちはどう変わってしまうのだろうと。Yahooは一番影響を受けました。だから検索エンジンの会社を買収して4千億円以上の金を突っ込んだのです。eBayもちょっと領域は違うと言われていたけれど、やはりこのままただオークションをやっているだけでは駄目だというのでSkypeを買ったりした。そういう第二段階に入ったんですよ、列強と言われるアメリカのそれらの企業が。

 Googleが出てきて時価総額が10兆円を超えて、これだけのものになったのに、日本の列強はそれに対してどういう危機感を持っているんだろうと思いました。日本の列強というのはヤフージャパンであり、楽天でありということです。では、彼らはどうかというと、第一にアメリカの会社に比べてテクノロジーに対する関心が非常に低いわけです。これが残念だなということです。 

inRead invented by Teads

 会社の戦略が間違っているというつもりは全然ないのですが、やはり日本のネットを引っ張っているリーダーとして、儲かっていてすべてうまくいっていると思っているかもしれないけれど、そういう方向に行ってしまうのは残念だなっていう気分ですね。それが僕の個人的な感覚です。

--私が知る限りは、日本のヤフーは実は半分はエンジニアで、楽天もそれぐらいはエンジニアがいると思うのですが、それでもやはり、梅田さんの目から見ると技術志向的な経営をしていないということでしょうか。

 技術があるかないかを言っているのではないのです。あれだけのサイトを運用して、あれだけのサービスをきちんとやって決済をやって何をやってというのは、そのバックエンドをやっている人とかそれを作っている人は、技術がないとかあるという議論はそもそも意味がないほど技術を必要としますよ。NTTドコモのインフラを作っている人たちに「技術がありますか?」と聞くことにあまり意味がないのと同じでしょう。だからヤフーや楽天、ライブドアみたいな会社に、技術があるかないかの話というのはナンセンスで、ITに絡む仕事だったら技術はあるわけです。

 ところが技術はあるのだけど、技術によって次の世代を切り開いていこうという会社かどうかになると、やはりGoogleという会社は1社だけ突然変異です。Amazon、Yahoo、eBayという会社は、今の日本のヤフー、楽天と似ていますよ。そんなに前面に技術が出てきているわけじゃない。

 もともとコンシューマー向けのネット産業というのはサービス業だから、基本的にセブン-イレブンと同じです。セブン-イレブンのバックエンドのシステムって、やっぱりすごいのです。すごいシステムがあるからああいうロジスティックができる。基本的にはそれと構造が同じなんですね。

 だから普通にネット事業を経営すると、前面にはサービスが出て、技術というのは裏方になるんです基本は。ヤフー、楽天、アメリカで言えばAmazon、eBay、Yahoo。こういう人たちは基本的にずっとそうだった。

 ところが、そうでないスキームでPhD(博士号)を山のように雇い、サーバの巨大なコンピュータを作り、というインフラを作って、これを強みにして全然ほかの人ができないサービスをしようということをGoogleはやり始めた。

 これが大変なことだとわかったのが2002年ごろで、(Amazon創業者でCEOの)ジェフ・ベゾスはそのころ「自分たちはもうテクノロジーの会社にならなければいけない」ということをどこで講演していても言っていた。それをベースにウェブサービスを始め、データベースのAPIを公開してという方向に流れていって、自分たちはただの小売業者ではなくて、eコマースにおけるテクノロジーのプラットホームの会社になりたいということを3、4年前から言い始めた。

 だからといってAmazonがテクノロジーの会社かと言えば、相変わらずそうではないと思うけれど、やはりGoogleが出てきた影響というのは、アメリカでは少なくとも列強と言うべき4社の間では、経営レベルで相当真剣にあったわけですよ。だってYahooでも、Yahoo! Search technology(YST)を作って、どんどんサーチの第一人者を雇っているじゃないですか。

 そういう感覚は日本のヤフー、楽天にはない。半分エンジニアで、自分でサービスを作ったり、コードを書いたり、バックエンドのシステムの運用をしているという話は、当然そうでしょう。そこを否定するつもりも全然ないし敬意も表するけど、そうではない部分のレイヤーでもう少し頑張ってほしいと思っているんですね。

--「こういう技術があるからどう使おうか」とか「こういう技術を考えて、それをどのように社会に融合させていくか」といったことを企業は考えるべきだといううことでしょうか。

「べきだ」というか、日本ではネット産業にそういう視点がなさすぎるという気がします。

 技術という意味では、これは僕の造語なのですが、「深い技術」と「早い技術」というのがあると思っています。今のウェブの世界は「早い技術」--サービスを開発したら、いろんなものを組み合わせて、さらにそれをいち早くサービスとして立ち上げて、ユーザーをどんどん集めて改良していくんですね。「早い技術」というのが正しい言葉かどうか分からないけど、僕はそう定義しているんです。

 「深い技術」というのは、やはり1つのテーマで、例えばGoogleはページランクというアルゴリズムがベースにあって、そのページランクというアルゴリズムで全世界のウェブサイトをランクづけして、といったものです。その検索の結果をとにかく常に改良していくといったものは、そう簡単にできる技術じゃなくて「深い技術」ですよ。アルゴリズムも相当深いです。そこに数学者やらPhDやら集めてきて何かやるというのはさらに上を行っているわけです。 

 そういう「深い技術」と「早い技術」がネットの世界にあって、この「深い技術」を極めようという気が、今の日本のネット産業の中に全くないのだろうなということですよね。

 利用者としては、いくら「深い技術」と言ったって、それができあがってオープンソース化されればサービスのコンポーネントとして使えばいいじゃないかというのは、正しい考え方の1つではあるのです。

 ただそうなると結構、同質の競争になってしまうわけです。だってみんな同じことができるのだから。だから違うレイヤーで、営業力とか、マーケティング力での競争になるから、その部分で勝負していくことになりますよね。だけど、アメリカではサーチでもGoogleのサーチのアルゴリズムがパーフェクトではないと思って、全く違うアルゴリズムでベンチャーができていたりするんです。

 例えば、このあいだGoogleが買収するかもしれないと噂になっていたRiyaという写真の会社が持っている技術は、写真の中の人物認定をするわけです。誰が写っている写真かを全部、自動的に認識するような技術を持っている会社があるわけです。こういう技術というのは、新しいブレイクスルーを生む可能性があるわけです。

 また、ビデオの世界でどういうビジネスモデルがあるだろうかと考えてみると、ビデオの内容を分析して、そのビデオがどんなことを言っているビデオなのかということを理解してコマーシャル映像を差し込む技術というのが考えられます。多分、こんな技術をこれから誰かが開発してきますよね。ところが、それはAdSenseのマルチメディア版になるわけですよね。

 その時にGoogleはそういうものを中でどんどん作ろうとする。Yahooはそれに対抗しなければいけないから、次々にベンチャーを見ていて買う。アメリカには、そういう深い技術をやって、列強に買ってもらいたいと思っているベンチャーがどんどん出てくるんです。そういうところで新しい技術をレバレッジしたビジネスモデルみたいなものがこれから生まれてくる可能性はあると思います。

 日本で、「そういうことができる人がどこにいるんですか」と言うと、やはりまだ大企業の中にいるんですよ。大企業の研究所の中にいたり、あるいは研究所ではなくても、大企業の中で最も難しいシステムインテグレーションの仕事をやっていたり。日本ではそういうところにそういう人材がいて、そういう人たちは容易にネットのほうに来ない。

 ヤフーも楽天も研究所を作って、そういうアルゴリズムの開発をするとか、NTTからごそっと人を採るということに全然興味がない。それをやるのはリスクが高いのですが、次の時代を切り開くようなビジネスモデルになるのではないかと思います。

--おっしゃっている技術志向の経営は、実を言うと日本から少しずつ消え去っていっているのではないかという気がします。

 技術志向の経営が消え去っているかというと、そうではなくて、その方向がこの何年間かハードウェアの方向に回帰しているんですよね。例えばキヤノンの御手洗(冨士夫)さんが経団連の会長になるというのが1つの象徴だし、トヨタが世界でトップの自動車会社になるといったことです。

 「日本の強みってどこ?」って言った時に、「やはり『ものづくり』だよな」というところへ日本中がこの数年でぐっとシフトした。いろんな要因が絡まっているけれども、その1つは、やはり中国の問題があって、日本の製造業はどうサバイバルするかと必死で考えた。その結果の1つとして、ものづくりにおける絶対的優位を日本の製造業は確立しなければならないという命題があって、そこに優秀な人材を入れなくてはいけないというのがありましたね。「絶対に」というものがあった。

--ソフトウェアや情報産業に対して、お金を生み出すかわからないものに投資をするのは、今の日本ではやりづらいのではないでしょうか。
だけれど逆に言うと、そんな馬鹿なことをやっているのはシリコンバレーだけなんですよ。そういう思想でお金が回っている場所というのは、あそこだけです。それぐらいの役割は、あそこに残してあげてもいいのではないでしょうか。

--やはりシリコンバレーという土壌が、ある種Googleを生んでいるというのはあるんですね。

 もちろんそうですよ。シリコンバレーというのは、好きな人と嫌いな人がいるし、シリコンバレーをあまり美化してしゃべるつもりはないんだけど、たかがシリコンバレーなんだけど、されどシリコンバレーでね。やはりあそこのソフトウェア系の人材の厚みってすごいんですよ。だから自分たちが強いところで、何かを生み出したいと思うじゃないですか。 

--梅田さんは日本でそういうシリコンバレー的な役割を作れるマーケットなり、社会システムみたいなものができたほうがいいと思いますか、それとも日本で優秀な人材がいるのだったらシリコンバレーに来たほうがいいよと思いますか。

 それは日本でできたほうがいいですよ。そしていまは日本にできつつあると思うわけです。それはネットの世界だけですけどね。ベンチャーキャピタルのお金も結構、増えてきたし、新興市場も充実してきました。それからヤフージャパン、楽天を初めとして、列強と言われるような人たちが小さい会社を買収する、そういうイグジット(出口)もできてきたからだいぶ箱はできてきた。だから若い人たちが、ここの世界で自由闊達に起業して、借金をしないで会社を作っていろいろ冒険したりできるというところまできた。

 欠けているのが、さっき僕が言った「深い技術」というところなんですよ。そこの部分の感じが入らない、まだね。だからイメージとしては、25年ぐらい前、1980年頃のシリコンバレーと、今の日本のネット周辺で起こり始めた世界というのが似ているんじゃないかなと思うわけです。

 アメリカ一のベンチャーキャピタリストのジョン・ドーアは、ちょうど25年ぐらい前、これからベンチャーキャピタリストになろうという若かりし頃に、スタンフォード大学に入り浸って次の技術を探して、同世代の連中と一緒になって泥にまみれて、いろんな会社を作るのにかかわってきた。

 それで25年経ってみると、だいたい彼らの世代はビル・ゲイツ世代だろうから、ちょうど50歳とか、そのぐらいになっています。そうすると、その25年間でシリコンバレーというのは、ほとんど誰も知らない場所から世界のハイテクのメッカになったわけです。そうすると、そこまで作ってきた時にベンチャーキャピタリストがいれば弁護士もいれば何もいて。「みんな、あの時、あのプロジェクトを一緒にやった仲間だな」という感じになっているわけです。

 日本で今、そういうシステムができるかというと、そんなに簡単ではないわけですよ。それにはまだまだ時間がかかると思います。

(記事引用) sa43sphg9d7fc97a3e87





カズオ・イシグロ白熱教室

どうして小説を書き始めたのか
わたしの生い立ち
【Eテレ】Eテレ 読書2015-07-18【抜粋】
カズオ・イシグロ  文学白熱教室 
本文
ご覧のとおり、見た目は日本人だ。だが、振る舞いは欧米人のようだと思う。
私は九州の長崎に生まれ、いま60歳だが
5歳になるまで長崎で暮らしていた。
もちろん当時は、日本語しか話さなかったし、家も典型的な日本家屋だった。
5歳の時に両親とイギリスへ引っ越した。
15歳になるまで、ずっと日本へ帰るものだと思っていた。
それが両親の予定だったからだ。
永住はしないと思いながら育った。
日本と呼ぶかけがえのない場所が、いつも頭の中にあった。記憶に基づいている。
幼い頃の記憶には、読んだこと聞かされたことが混ざっている。
日本の現実からかけ離れていたのだと思う。
歳を重ねるにつれ、この記憶が薄らいでいくことに気がついた。
日本という世界が薄らいでいくのだ。

当時、小説ではなく、ロックに興味があった。
だが、23~4歳の頃、突然フィクションを書きだした。

頭で思い描く日本を舞台に、フィクションを書いた。
現実の日本をリサーチする気はさらさらなかった。
かけがえのない日本を紙に書き記したかった。
それが小説家になる本当の動機だった。
小説に書く事が、私の世界を、安全に保存する方法だったからだ。
社会問題を盛り込んで問題提起することもした。
根底にあるのは「薄らいでいく記憶を保存したい」という思いだった。
小説は、情緒的な日本をとどめることができる。それが出発点だった。
自分の心や頭の中にある内なる世界を、人が訪れることができるような
具体的な世界を外に作る方法だ。そうすれば私は安心できる。
小説というものの中に安全に保存される。

-非常に個人的な世界を、他人にも読めるように書くのは
心配ではありませんでしたか?
それとも、ひとと分かち合いたいと思ったのでしょうか?
いい質問だね。最初の二つの小説は自伝的なものだった。
でも直接的には自伝的なものではなかった。
実際その舞台は、私が生まれる前の日本だった。
第二次世界大戦後の、復興の時期。
個人的な出来事があるとすれば、私よりむしろ両親が体験したことに近い。
最初から自伝的小説を書くことに興味はなく、
自分が覚えている世界を作るのに重点を置いていた。
視覚的に、感覚として覚えている子供の頃の記憶。
路面電車の音や
まるでおもちゃのような、色や食べ物を覚えている。
それを保存しておきたかった。
20代の自分は、今の自分を賞賛するだろう。
今だからわかること、今の書き方と
当時は違う書き方をしている。
今の方が技術的に優れていると思うが
若い作家を、どこか羨ましいと思う。
当時の自分は想像を膨らませるパワーがあった。
初期の作品にはどこか特別な何かがある。
年をとるにつれ、若い作家を羨ましく思う。
若い時を作家として過ごす、その時間をね。
日の名残り (ハヤカワepi文庫)
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作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄
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作品の舞台設定を変えること

私の作品は、特にヨーロッパやアメリカで読まれていた。
私の小説は「特別な日本」だと捉えられる傾向にあった。
社会について何を書いても
日本の社会のことと関連付けられてしまっている。
日本人の考え方、マインドだと受けとられていた。
1980年代は、日本は今ほど世界に知られていなかったので
異国情緒あふれる、不思議な文化の国だと思われていた。
うぬぼれた言い方だが
「ほかの小説家とは違う、独特なスタイル」だと思っていた。
が、人々は「すべて日本のこと」と思っていた。

こういうことになるのは
読者の読み方にも限界があるからだ。

そこではっきりと決断した。
「舞台が日本ではない小説を書こう」
読者に受け入れてもらえるだろうか、反発されるのだろうか。
普遍的なことを書く作家として認知されたかった。

それが3作目「日の名残り」

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)
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作者: カズオ・イシグロ,小野寺健
出版社/メーカー: 早川書房
発売日: 2012/08/01
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日の名残り [Blu-ray]
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舞台設定は物語の中で重要ではない。
このところ、かなりこれに悩まされている。
舞台設定に長い時間を費やしてしまう。
世界中の様々な場所や時代に移せるし
ジャンルだって怪奇小説や推理小説にも変えられる。

心がけていること

アイデアを簡潔に、2~3つのセンテンスにまとめる。
もしまとめられないなら、そのアイデアは今ひとつである証拠。
あるいはまだ熟していない。
ノートに書き留めたアイデアを読み返し、短い文章に
発展性や、湧き上がってくる感情があるかどうか確かめる。
短いセンテンスに私を悩ましたり、広がる世界があるのか。
あらすじ以上のものがないとダメなのだ。

アイデアは、時間や場所が決まっている訳ではない。
3作目の本は、完璧な執事になりたがっている男の話である。
私生活その他の事を投げ出しても、完璧な執事になりたいと願っている。
舞台は日本でも4世紀前の設定でもいいし、未来にしてもいい。
舞台設定を自由にしても良いと知ったら、困ったことになった。
まるで高級レストランに行って
メニューを見て何を選んだらいいか困っているのと同じ状況になったのだ。
ここ10年、舞台をどこに設定すればいいのか決められない。
選択肢がありすぎて、だ。

私はロケハンに時間を費やしすぎる。

2回書き損じた作品「わたしを離さないで」
筆が進まないのは舞台設定が悪いんじゃないか?。
何らかの理由で、若者達が「老人のように命に限りがある」
設定の物語が書きたかった。

作家が負う責任

小説を書くときは、物語の層がいくつもあることを
認識して書く必要がある。
付随する問題に対し真摯にあたる。小説の仕掛けとして使うのだから。
心の奥底には罪悪感がある。

フィクションにできること

異なる世界を創りだす。これが、小説に価値のある理由のひとつ。
実生活で生まれる多くのことは、想像から生まれたもの。
心のどこかに、異なる世界に行ってみたいという願望がある。
異なる世界を必要とし、行きたいという強い欲求がある。
自分が知ってる現実とは異なってもいい。
こんな効果的なことができるのはフィクションだけ。
ノンフィクションやルポルタージュでは生み出せない。

記憶を通じて語る

読者も、読まないと体験できない。他の形では得られない。
筋書きに固執して、時系列に話を展開するより
語り手の内なる考えや関係性を追って書き出した。
フィクションは「信頼できないこと」で面白いことが起きる。
人間の記憶は歪められている。
不愉快なことはすり替えられている。自分を誇張したり。
フィクションで「記憶」を取り入れることにより
「なぜ人は信頼できないのだろう?」と思う。
隠そうとする理由、逃げたいと思う理由、小説というのは非常に力強いツール。
人は真剣な話や需要な話をするとき
じつは信頼できないのだ。大人になればなおさら。
方便。社会で生きてるだけで物事を読み取る達人にもなってる。
読者は「読み取るスキル」を使っている。

(記事引用)


カズオイシグロ白熱教室 youtu


















イシグロ氏と何が違う 村上春樹がノーベル賞取れない理由
 2017年10月6日日刊ゲンダイ
ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏(C)AP
 ファンは狂喜乱舞だろう。今年のノーベル文学賞を日系英国人作家で「日の名残り」などの作品で知られるカズオ・イシグロ氏(62)が受賞した。授賞理由は「偉大な感情の力を持つ数々の作品において世界と結び付く、われわれの幻想的感覚を深い根底から見つけ出してきた」というもの。

 イシグロ氏は1954年、長崎市で日本人の両親の元に生まれ、5歳で海洋学者の父らと英国に移住。のちに英国籍を取得した。幼時の日本の記憶を描いた長編デビュー作「遠い山なみの光」(82年)で王立文学協会賞を受賞。89年の「日の名残り」は英国貴族に仕えた執事の半生を描いて英文学界最高の栄誉とされるブッカー賞を受賞、アンソニー・ホプキンス主演で映画化された。05年の「わたしを離さないで」は10年にキャリー・マリガン主演で映画化。昨年、TBSが綾瀬はるか主演で連ドラ放送した。
(記事引用)







「ブレードランナー」

「ブレードランナー」の呪い? 続編の企業の運命は
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)2017年09月29日 18:29
 SF映画の名作「ブレードランナー」(1982年公開)は、霧がかかった街並みにネオンサインが光る2019年のロサンゼルスが舞台だ。呪いと呼ばれる現象が見られるようになったのは、映画公開後。劇中の広告などに登場し近未来で成功を収めているはずの企業が、現実社会では次々と業績悪化の一途をたどっていった。
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 そのブレードランナーの続編「ブレードランナー2049」が、ライアン・ゴスリングとハリソン・フォードを主演に迎え来月全米で公開される。呪いが再び起こる可能性はあるのだろうか?

 1作目ではさまざまな業種の企業が呪いの餌食となった。劇中にロゴが登場した米ゲーム企業のアタリは1982年当時、家庭用ビデオゲーム市場の80%を独占。しかし映画公開から1年もたたないうちに業界は不況に陥り、同社は売れ残ったゲームソフトをニューメキシコ州の埋め立て地に投棄するまで追い込まれた。

 米ヘッドホンメーカーのコスも犠牲となった。劇中に製品が登場する同社は、1984年に連邦破産法第11章の適用を申請した。フードプロセッサーの老舗として知られる米クイジナートは映画公開直後に価格操作に関わる訴訟に巻き込まれ、和解後は破産裁判所の世話になった。劇中にロゴが登場する米RCAや米ベル・テレフォンにいたっては、両社ともすでに存在すらしていない。

 映画に登場する米パンナム航空が連邦破産法の適用を申請した1991年頃になるとこのジンクスも注目を集め、映画雑誌「プレミア」が「ブレードランナーの呪い」と題した記事を掲載したこともあった。そのプレミアも、2007年には廃刊した。

1980年代の時代背景も影響
 「ブレードランナー2049」の劇中にも、企業のロゴは登場する。今回注意が必要なブランドはウイスキーのジョニーウォーカー、ソニー、フランスの自動車大手グループPSA(旧PSAプジョー・シトロエン)のプジョー、そしてコカ・コーラなどだ。コカ・コーラは1作目にも登場したが、(1985年に看板商品コカ・コーラの味を変えて「ニュー・コーク」を販売する大失態をしたものの)無事に呪いを生き抜いた企業でもある。

 未来を舞台にする映画は、どのブランドがその時代まで生き残るかうまく予知することもある。映画「2001年宇宙の旅」(1968年公開)に登場するヒルトン、IBM、そしてゼネラル・モーターズ(GM)などのブランドは、現実の2001年を過ぎてもなお健在だ。

 ブレードランナーの第1作を監督したリドリー・スコット氏は広告業界で経験を積み、米アップルがスーパーボウル向けに制作したコマーシャル「1984」を担当したことで知られる。ブレードランナーでのスコット氏は「消費者主義が極限まで浸透した」ディストピア(暗黒郷)を描いたと、続編の製作を担当したアルコン・エンターテインメントのアンドリュー・コソーブ共同最高経営責任者(CEO)は話す。

 1982年当時に近未来の企業として紹介されたことが、そもそも呪いの始まりだったのかもしれない。1980年代は規制緩和、レバレッジド・バイアウト(LBO、買収相手先の資産価値やキャッシュフローを担保に融資を受けて当該企業を買収すること)、メディア企業の合併、株式の上昇、そして時に資産が一瞬で消えるようなこともあった時代だ。

 破産法の適用から立ち直ったコスのマイケル・コス最高経営責任者(CEO)は、「1980年代は奇妙な時代だった」と振り返る。同氏は84年にリストラ(事業再編)を行う必要があったのはブレードランナーのせいではないと話す。当時は「金利は18%まで上昇する中、会社は1200万ドル(当時のレートで約29億円)の負債があった」と明かす。

 航空業界の規制緩和が進んで格安航空会社との競争が激化したことも、パンナムの業績が悪化した一因となった。クイジナートも市場の変化に対応することができなかった。1989年に米コンエアーに買い取られ今も事業を続けるクイジナートのマーケティング・コミュニケーション部門ディレクター、メアリー・ロジャーズ氏は、「あの頃は資金面の問題もあったし、在庫の問題もあった。当時は製品の種類も多くなく、今の状況とはまったくちがう」と当時を振り返る。

「ブレードランナー2049」に登場する企業は
 「ブレードランナー2049」には、前作のストーリーの時点で実在していなかった企業やブランドは登場しないーー。アルコン・エンターテインメントのコソーブ氏はそう話す。「ブレードランナーの時間軸は独自の世界で継続しているからだ」という。

 スコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」を展開する英酒類大手ディアジオは新作公開に合わせた広告キャンペーン内で、同商品を飲むハリソン・フォードの映像を大胆に利用する。ジョニーウォーカーは第1作の劇中に登場したものの、呪いの影響を受けずにその後も生き抜いたブランドだ。ディアジオのシニア・バイスプレジデント、ダン・サンボーン氏は呪いは知っているとしつつ、「これだけのカルト的な人気を誇る映画があることこそがポップカルチャーのおもしろいところだ。われわれとしては呪いは解くために存在するものだと考えている」と続ける。

 現在は18人の従業員で事業を続けるアタリも、「ブレードランナー2049」内でロゴが使われることを許可した。同社は新作公開に合わせて新たな据え置き型ゲーム機を発表する予定だ。アタリのフレッド・シェネCEOは自社がブレードランナーに登場する「レプリカント」(事前にプログラミングされた寿命よりも長く生き延びようとするアンドロイド)のようだと話し、「われわれがまだ価値を提供できる企業であることを示している。まだここにいるし、2049年になっても実在しているだろう」と述べる。

wsj.com By Don Steinberg
(記事引用)







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