除名議員らを刑事告訴=党員名簿返還訴訟も―維新
時事通信/ 2015年10月30日 22時47分

維新の党は30日、除名した大阪系議員らが党の預金通帳と印鑑を引き渡さず、党務の遂行を妨げたとして、威力業務妨害罪で会計責任者の東徹参院議員と大阪の党本部職員に対する告訴状を東京地検に提出した。また同日、東氏らを相手取り、党員名簿の引き渡しを求める民事訴訟を大阪地裁に提起した。維新の分裂は異例の法廷闘争に発展した。

 訴えによると、政党交付金などが振り込まれる維新の銀行口座の通帳と印鑑、党員名簿は、大阪市内の党本部で保管されている。今井雅人幹事長は党分裂後の16日、通帳と印鑑を東京事務所に引き渡すよう電話で要求。松木謙公幹事長代行も同日、大阪の党本部に出向いて提出を迫ったが、いずれも東氏の指示を理由に断られた。

 執行部は17日、銀行に依頼して口座を凍結。3日後に総務省から10月分の政党交付金約6億6000万円が振り込まれたが、双方とも引き出せない状態が続いている。執行部は告訴状で「政治活動を圧殺しようとする暴挙」と大阪側の対応を非難。既に離党している橋下徹大阪市長らの関与も含め、捜査するよう求めた。

 維新執行部は20日、党員も参加する代表選を実施することを決定。代表選に必要な党員名簿の提出を大阪側に要求したところ、党本部職員が「東議員から提出するなと言われている」と拒否。28日までに引き渡すよう文書で求めていたが、返答はなかったという。

 維新の松野頼久代表は30日、国会内で記者団に「党務に支障が出ている。断腸の思いで提訴した」とコメント。一方、東氏らに近い松井一郎大阪府知事は大阪市内で記者団に「司法で判断してもらったらいい」と受けて立つ構えを示した。 
[時事通信社]
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